オーボエの歴史
オーボエは吹き口が2枚のリードからなる「ダブルリード」という楽器群に属しています。
ダブルリード楽器には、オーボエのほかに、低音域を担当するファゴットや、オーボエの近縁にあたるイングリッシュ・ホルン、オーボエ・ダモーレ(愛のオーボエ、の意)、オーボエ・ダ・カッチャ(狩りのオーボエ、の意)があります。
珍しいところでは、軍隊の音楽用に作られた金属製のファゴットのようなサリュソフォンという楽器も、本体は金属製ですが吹き口はダブルリードです。
ケルト文化とともに広がったと考えられる、古くからある楽器のバグパイプも、直接リードに口をつけることはありませんが、2枚に重なったリードの隙間に空気を吹き込んで音を鳴らすので、ダブルリード楽器です。
また、鍵盤楽器であるオルガンにも、ダブルリードの仕組みを使って音を発生させるものがあります。
こんな感じで、ダブルリードが関与している楽器というのは多数存在しています。
では、ダブルリードの歴史をもっとさかのぼってみると、どこに行き着くのでしょうか。
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