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オーボエ ライフ

オーボエの日々の練習を、ちょっとだけお手伝い。フランスからの音楽情報もお届けします。

なぜオーケストラはオーボエのピッチに合わせるか?

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オーケストラの演奏を聴きに行くと、最初のチューニング(音取り)がオーボエから始まるのを見ると思います。

オーボエの音に主席ヴァイオリニストが音を合わせ、それから弦楽器、管楽器へとチューニングのバトンタッチが始まります。

なぜオーボエが最初の音、つまり全体の基本の音になるのでしょうか。

 

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音の合わせにくい楽器、オーボエ

 

結論から先に言うと、オーボエは音程(ピッチ)が非常に合わせづらい楽器であるため、オーボエを中心にその他の比較的ピッチを変更しやすい楽器が音を合わせていくためです。

例えば、ヴァイオリンなどの弦楽器は、減の張り具合を変えることでピッチを変えることができますし、金管楽器は管の抜き差し加減によって、管全体の長さを任意に変えることができ、ピッチを変化させることができるのです。木管楽器のフルート、クラリネット、サックスなども、管接合部のジョイントを抜き差しすることによって、多少のピッチの調整をすることが可能になります。

つまり、これらの楽器たちは物理的に管の長さを変えることができるのです。

 

リードを抜いても…

 

対して、オーボエで管の長さを変えようとしたら、上管と下管の間のジョイントを抜き差しするしかないのですが、ここにはキィのジョイントも一緒にあるため動かすことはできません。あとは、リードを少し抜くこともできるでしょうが、吹いていないときはリードを抜き取って水に漬けたりもするし、多少抜いたところで刺してピッチに変化はみらえないので、あまり効果的とは言えませんね。

なので、オーボエのピッチは息の圧力や口の圧力などの、人体的な力のかけ具合で調整するしかないのです。

 

これではメロディー楽器として常に他の楽器にピッチを合わせ続けるのは非合理的であるため、いっそオーボエが音程の中心となってオーケストラ全体がピッチを合わせるのです。

 

…さて、同じようにファゴットも音を合わせづらいと思うのですが…。ここはメロディー楽器のオーボエのほうが優先だと考えられたのでしょう。